青騎士



風よ吹け
雷よ轟け
私を遮るものは
遮るが良い!

とうとう、オメガ因子のようにプログラムされたものではなく、己の判断で人間に歯向かうロボットが登場しました。青騎士です。
そうなった理由は、妹と弟をロボットという理由ゆえに残虐にないがしろにされた怒りからです。
それだけでなく憎しみと言う感情も起動して、ロボットでは考えられない仕返しという行為に出ました。
ところが人間の過ちはこれでは終わりませんでした。
彼とその妹弟の製作者ロッス博士が、壊された二人をないしょで彼に移植して、一体に三人がいるようにしてしまったのです。
哀れみからの改造でしたが、青騎士にとっては恥でした。
こうして、青騎士は人間を主人とは見なさなくなりました。
私はもう、人間に仕えるのはいやです。

仕返しをする時、彼は殺人には到らず、ブルグ伯爵の財産を壊しただけでした。
クーデターで勝った時、人間の兵士を殺そうとしました。
もう彼にとって、人間は主人でもなければ対等のものでもない、害虫みたいなものなのでしょう。
アトムの人間への思いを思い知らされ、ロボット王国を夢見て去ろうとしましたが、ロボット王国はもう海底にあるんですけどね。お茶もアトムも忘れているようです。
ところで、彼の作られた目的はわかりませんが、戦う目的ではなかったはず。しかも、改造後も三人の姿をいつでも入れ替えられるよう設計されたもので、とても強いとは思えない。それが、ずいぶん強そうなロボットたちを軽々と倒し、空飛ぶ戦艦までぶち壊している。これは、もしかして、戦いに勝つ計算が優れている?
つまり、彼の電子頭脳はとても優れている?
確かに、憎しみや恥という感情まで到るということはかなり人間に近いということで、それはかなり高等だということ。それは、アトムをしのぐほどの…。
最後ブルグに壊されて終わるとは、惜しいロボットでした。
しかし、ブルグ伯爵の最後もお茶に殴られるだけでなく、何か責任とってもらいたいですね。

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