第94話
アルプスの天使の巻
今回の花
 クララ
 まだあどけない少女で、おじいさん(ゼーマン博士)からもらったペンダント(その中にウルトラ光線に関する事をまとめたマイクロテープが入っている)をクララが善人だと思う人にあげなさいという言いつけを、天使に渡そうとその日を待ち望む。
ついでにそのペット、こやぎのクルミちゃんと子羊のシロクマちゃんも、手塚独特の動物タッチでかわいいです。
 対人間コミュニケーション

クララが「お日様が沈むとき、どうしてお空が赤くなるの」とアトムに質問したら、たぶん科学的に「地球が丸く、大気圧のために太陽の光線が赤く見えるのだよ。」と答えると思ったら
「あしたも元気な姿で出てくると言うお約束で、お空を赤く染めるのだよ」とファンタジックな表現なのです。なんかクララのレベルに合わせた答えを聞いて感動しました。
(ぼめさんのコメントより)

ロボットがそんな非科学的な返答をする。アトムに多種多様な人間への気遣いの仕方ができるというのが、驚くほどすばらしいです。


名セリフ−1

世の中にいる人はみんなみんないい人ばっかりだと思うの。
もし悪い人がいるとしたら、その人の心の中で、何かとっても辛い悲しいことがあるからだと思うわ。
だからその人たちの辛い悲しいことを治してやるためにも、その大切なものをいいことに勇気を出して使った方が、クララはそう思うわ。

人間不信で、己の技術が悪用されることを恐れ、世の中に公表できないゼーマン博士。
この言葉に、未来が良くなることを信じようと心を変えました。
共感を覚えるところあり。
もっと青い私だったら、世の中の汚さを知らない子供のたわごとくらいにしか感じなかったでしょうけど、この歳になってクララのような配慮が悪人の悪い心を溶かす一因となると理解できます。
ニュースでテロだテロリストだと騒ぐのを見て、そのテロを力で押しつぶそうというアメリカ的手法は泥沼と化すだけで全然解決にはつながらないと思います。
クララの言葉をスカンクやロックに聞かせてやりたいですね。でも、この二人には効果薄そう…。
名セリフ−2

アトムこそ
21世紀の天使
かもしれない…


       ゼーマン博士
今回のツッコミ所
■人形が壊されたごときで戦闘に移るアトムは結構短気ではないか?■アトムの活躍は災害を未然に防ぐための土木。それほど天使的ではなく…、まあ天使と言ってくれるのなら別にいいか。





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