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4.テーマがあること
基本的に「フランケン」「ブラックルックス」「デッドクロス殿下」「ロボットランド」「青騎士」などを見る限り、差別される人間の代わりにロボットを置き換えた、迫害差別の否定がテーマにある。
現代の日本、また私の周辺では差別迫害というものを見かけたことはないが、これだけ回数を重ねられれば、そんな真似は決してしたくないと思う。
くどくなるほど、手塚先生が訴えたかったテーマなのだろう。
「アトム大使」では戦いよりも話し合いで和解することを描かれていて、ただのヒーロー物ではないものを感じさせる。
科学は夢でもあるけれど、使い方によっては危険でもあるということに警鐘を鳴らしたりしている。そして自然の大切を訴えたりしている。
後半「地上最大のロボット」以降、けっこう戦いや武装を否定している事が多い。これはただ単に戦いの浅ましさを訴えるだけではなく、「若返りガス」でお茶の水博士が言ったように戦いを娯楽として求めることを否定したかったのではと思える。
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