「四部垣×アトム物語」

第一章

 つまらねーな。
 進級と同時に、ケン一とアトムとは、別々のクラスになっちまって、殆ど話さなく なった。クラスで同じなのは、タマオと俺の子分達だけ。
「四部垣さん!タマ公やりますか?」
「あぁ、やろう。」
 別にタマオをいじめるのは、鬱憤を晴らすとか、そういうんじゃないんだろうな。 タマオは、生意気だからいじめるんだ。
 アトムの時だってそうだったからな。
「四部垣様のお通りだぁ!」
 そう言って、俺は廊下を通る。宝石ばかりにめぇくらんでいる親父の通り方を真似 しているだけだ。

 また、四部垣よ…

 やな奴が来たな…

 先生は来ないのかしら…

 玉男君がまたいじめられるんだよ…

 ひそひそと話している奴らは子分どもが、追い払ってくれる。
「あわわわわ・・・・四部垣ーごめんよぉ。お願いだから…」
「そんな事で許す俺と思うか?タマ公。」
 タマオは、体を丸くして土下座している様な格好をしていた。それをながめる俺も格 好良いなって思った。親父もたぶん、そんな感じなんだろう。
 俺は、親父の真似ばかり、良くやっている。親父もこういう感じ言ったりする。何 かモメた時だ。
 ・・・・別に親父は好きじゃない。宝石とかを集めたりするばっかりで、俺にか まってくれないからだ。小さい時からそうだった。
「やめなよ!!」
タマオをぶん殴ろうとした時、ケン一が来た。
「何だよ?学級委員として見過ごせないってのか?ふんっ!俺たちは別のクラスだ! 俺が学級委員だぞ。別にいいじゃないか。」
ケン一がタマオを起こして、俺に向かってきた。俺の言葉を無視しているから、余計 腹が立った。
 ケン一は一言で済ませた。
「・・・・・何で?四部垣は何でそんなに変わったんだい?」
ケン一はタマオを連れて、俺の前を通っていった。

 別に俺が変わったんじゃない…。そっちが変わったんじゃないか。
「子分ども・・・タマオの事はもう止めだ。ケン一がいるからな。」
「へい。はあ〜ぁ。ケン一さえいなくなればいいのに。」
 別に俺は変わっていないんだ。あいつらがよそよそしくなったんだ。タマオだって ケン一だって、アトムは・・・・分からねー。あいつ、事件で忙しいもんな。
 俺たちは、学校が終わった後、校庭にあるでかい木へと向かおうとしたが、
「もう俺帰らなけりゃ、母ちゃんに怒られるんで。じゃあ。」
そう言って、子分どもは帰っていっちまった。
「ちぇっ。どいつもこいつも。」
 俺は、子分達が帰っちまったけど、俺は学校で一番大きな木の下まで歩いて、突き出た大きな根っこの所に寝っ転がった。家に帰りたくない時は、よくこの木で寝る。木の突き出た大きな根っこが枕みたいになって気持ちよかったんだ。
 それに・・・家とは違う感じがした。暖かいって言うのか?いつもそんな感じがしていた。

シューーーゥ

 何か、上でジェット機がすぐ目の前にある様な感じがする。空耳だろうな。別に いーや。ここで昼寝しようか。 と思ったけど、空耳じゃなかった。
「四部垣!どうしたの?元気ないじゃないか。」
「あ、アトムじゃんか!」
 アトムが降りてきた。話すのは久しぶりだ。
「どうしたんだよ、アトム!全然学校来てないから、心配したぞ!」
「事件が多すぎて、こっちでも困っているんだ。学校行けないから、ヒゲオヤジ先生 もお茶の水博士に怒ってたよ。」
「ふ〜ん。」
 適当に答えた。
「でも、何で四部垣は寂しそうな顔しているの?何か学校であったの?」
 そうか・・・・アトムが事件で大変になってきたのは始業式前。だから、進級後の クラスの事知らないのか。
「これ・・・見てみろよ。皆バラバラになっちまったんだ。クラス。」
 アトムに、俺がずっと持っていた四年生の時のの学年便りのクラス編成表と、くしゃくしゃになった五年生の学年便りのクラスの編成表を見せた。
 わざと、五年生の学年便りはわざと、くしゃくしゃにして、ランドセルの奥の方に置いていた。

 だって・・・・・・皆とバラバラになってしまったものなんて・・・そんな悲しい物、見たくなかったから。

 アトムが、四年生の学年便りと、くしゃくしゃになった五年生の学年便りを見比べながら、俺を見つめて言った。
「本当だ・・・。でも、クラスだけなら、大丈夫だろ?だってタマちゃんとか、ケン ちゃんとかに、休み時間会えるんじゃないの?」
「だけどさ・・・。」
「四部垣は考えすぎだよ。皆、変わってないって。なのに四部垣は、変わっちゃった と思っているからいけないんだよ。」
「何で、俺の考えてた事、分かっちゃうんだよ!ウッ。」
 慌てて口を塞いだ。
「ほ〜らね。当たりでしょ?僕はずっと離れていても、僕を友達と思ってくれてる人 がいるって信じてる。・・・・四部垣は信じられなかったの?」
「チェッ、バレたか。そうだよ。信じてなかった。・・・・・遠くに感じてた。」
 そう・・・。遠くに行っちまうって思ってた。まぁ、アトムに支えられたのかは知 らないけど、アトムとまた一緒に冒険したい。
「なぁ・・・アトム。今月は、学校来いよ!約束だぞ!!」
「うん!皆で遊ぼうよ!!」
今月、約束どおりにアトムが学校に戻ってきて、また、皆と一緒に遊ぶようになっ た。

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