ユダ・ペーター

「火星からきた男」に登場。
十八人も殺人を犯し、二億円を強奪して火星を逃亡し行方をくらましていた男。あれから18年後、時効を迎えて彼は地球に帰ってきた。アトムが生まれてから18年目のクリスマスを迎えた時であった。
彼は火星で身を隠している間、火星人のウロ博士から、超能力を習得していた。
それは、指先から電磁波や電流を操り、人間の心臓ショック与える技、電子レンジのように水を沸騰させる技、そして自らを発光させる技である。そしてこの技は殺人のためのもので自分には効かない。
この力を使えるようになって、彼は醜いながらも(18回も整形を繰り返し、火星でその顔はくずれてしまった。)彼は「21世紀の神の使い」と自称した。
時々、聖書から引用したような言葉を漏らす。アトムに協力するよう頼むが断られ、爆弾でアトムを壊してしまう。
アトムが治っても、アトムに人は殺せない。
アトムはお茶の水の言い付けで、彼を人間社会から切り離すために北極のようなところへ連れて行く。
そこでロホット対人間の決闘となる。
アトムは壊されるが、ユダもアトムのマシンガンで腕を骨折、さらに凍傷となりアトムに自分の負けを認める。
流氷に流され、どう考えが変わったのかよく分からないが、アトムを助けようと発光し爆発する。
アトムは飛行機に発見され救われる。
彼の心にも、神のような心が宿っていたのかもしれないと、ラストにお茶の水がもらす。
お前だけは助かって欲しかったぜ・・・、アトム
「今昔物語」─チルチルの危機─から─最後のエネルギー─に、名前は不明だかこのユダ・ペーターと思われるキャラクターが登場する。このとき1993年。ユダだとしてもおかしくはない。
この男がユダだとすると、2003年アトムの誕生を知ってどう思っただろう。
 そして、2021年、アトムに協力を求め、助けようとした彼は、アトムのことをどう思っていたのだろう。
憎からず思ってくれていたことだけは確かのようだ。アトムを二度も壊してくれた男であるが、彼も憎めない奴なのだ。
ユダは「自分の力で何でも出来る」と思ってた。が、それは火星人の復讐の手先に使われてただけと知る。
がーん、オレはお釈迦様の手の上の孫悟空だったのか。ユダがっくり。
で、アトムと流氷に置き去り。このまま犬死にはイヤや。最期にひとつだけでも、自分の意志で意義あることを…こいつを助けてやるか。
という心境かなーと私は勝手に推測しました(笑)。

(文章:睦月さん)


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