「私は誰?」
「君はロボットだよ。」
ミッチィ&ティマ&ベム&電光
共通点は人工ヒューマロイドで、天使の美貌を持ちながら、人々を脅かしかねない力を持ち、反抗し、悲劇の最後を迎える。もう一つは、屋根裏(もしくは夜の部屋)である。
電光は自分のしていることが分からず、子供のように逃げまわり、爆破されてしまった。
ベムは、アトムのロボットとしての幸せに気づいて、身を投げた。
ミッチィとティマは自分をロボットと知って愕然とし、その猛威を振るった。しかし、やはり最後は自滅してしまった。
もし、ミッチィやティマと、アトムが出会っていたなら?アトムは二人の暴走を止めることができたかしら?ロボットとしての生き方を伝えることができたかしら?
ティマとアトム
私がアトムの存在価値に気づいたのはアニメ「メトロポリス」がきっかけであった。ティマがなぜ自分がロボットと知って自暴自棄になるのか分からなかった。アトムなら、自分がロボットであるからといって、自分を見失うようなことはなかった。
ティマの「私は誰?」の問いにアトムはこう答えるだろう。
「君はロボットだよ。僕、アトム。君と同じロボットさ。」
そうしてロボットとしての生き方をティマに伝えて欲しい。
ティマの暴走をアトムは止められるだろうか?何しろティマはメトロポリス全体を操る力を持つ。アトムはティマにかなわないかもしれない。でもアトムは何度壊されても、フィフィに体を借りたり、人間の力を借りて何度でもティマの説得に立ち向かってゆく。
「ティーマーー!!、聞いておくれ。君はロボットだよ。ロボットの幸せは、人間の喜ぶ顔なんだ。暴走をやめて、人間の喜ぶ顔を見てみるんだ!!」
ミッチィとアトム
ミッチィは人工たんぱく質とはいえ、有機物である。厳格にはロボットではない。
アトムは動物であろうと昆虫であろうと、人間以外の生物もロボットより優先する。
生物は死んだら、生き返らないからである。
ミッチィが生物であるかどうか?詳しい生態が分からないので断定はできないが、とりあえず生物であったなら、アトムがミッチィを止めることはかなり難しい。力で止めることができても、心を慰めることはできないかもしれない。
ミッチィの怒りは親のいない作られた存在にある。
これは、もう説得ではなく、ブラックルックスのように親を与えてあげる方がいいかもしれない。ロボットで満足するとは思えないので、やはり人間が育ての親となるべきではないでしょうか。